こういうステマチックな珍展開は日本映画でよくある。とくにメジャーなタレントを使った低予算映画がやりがちだ。パッと思いついた所だと
- ファミマのチキンを褒めながら食べる榮倉奈々の『阿波DANCE』
- バレエの映画なのに東方神起のライブでダンスの勉強をする黒木メイサの『スバル』。
- 全編に渡ってスポンサーの商品が出てくる石原さとみの『フライング・ラビッツ』
プロデューサーがスポンサーに金を出させるときに「あのタレントに劇中ステマやらせますから!脚本で勝手にシーンを追加するので大丈夫です!」というコントみたいな展開がきっとあるのだろう。
何度か破壊屋に書いているけど、こういうのは「ステマ」じゃなくて「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれていて、アメリカ映画でもガンガン使われている。しかし日本映画のやり方はセンスが悪い上に、スポンサーの都合で作品が完全にぶち壊されているので、「ステマ」という蔑称ちっくな言葉を使いたい。
なぜ日本映画のステマはこんなに酷いのかちょっと考えてみた。こういう映画に出るタレントたちは「俳優」というよりも「事務所の契約社員」という側面が強い。そして事務所にとってお客さんはファンじゃなくてスポンサーの企業たちだ。だから作品の質が軽んじられるだろう。特に原作ファンの想いなんて作り手にとっては邪魔なだけかもしれない。